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2019年6月25日家屋補修が進まない理由を考えてみました。
①家屋判定による支援制度と、工事費用のずれ・・・
全壊300万、半壊150万、一部損壊は公的支援の対象外で自治体ごとに修理費の補助制度がつくられていますが、数万~数十万円で工事費用とはかけ離れています。
一部損壊被害にどう対応するのかの制度の見直しが必要だと思う。
沈下修正は、家や排水設備など直すには全壊・半壊・一部損壊に関係なく同じ工事手順で、費用に大差はないのです。
この点をよく考えてもらいたいです。
特に社会的弱者が劣悪な住環境になるケースが多く、一部損壊の補修が進まない理由の一つだと思います。
②直すタイミング 『直さない』 から 『直せない』・・・
地震のあと、更に沈下が進むのではないか?
このあと、また地震がくるのではないか?
などの考えもあり、一週間様子をみる人・数か月~1年様子をみる人もいます。
住環境への慣れや、工事相場の上昇、家族構成などで直すタイミングを失いがちになってしまう。
不同沈下した建物は、直さないでおくと沈下は進行します。10年後以降に生活への支障が出るケースが多いです。
基礎が傾いているのに、扉や床を部分的に修理しても数年後にはまた修理するケースが多いのです。
くしくも地震によって地盤の性質がわかります。しっかり対応する事が大切だと思います。
年を重ねると住み慣れた家・思い出のある家からは移れなくなりがちです。
補修をせざるを得なくなったその時、経済状況や家族構成などで 『直せない』 とならないようにしたいものです。